1.イコノグラフィー(図像学) - iconography
絵の見方というのは人それぞれの方法があると思います。美しい絵画は観ているだけで楽しいものです。しかし、古典絵画にはただ綺麗だと感嘆するだけではもったいないほど様々な要素が込められています。それを読み解 ...
2.アトリビュートと擬人像 - Attribute,Allegory
アトリビュート イコノグラフィーで絵を解釈する前に、絵画における約束事の形式を少し紹介します。まずはアトリビュート(持物)です。これは、絵画に登場する人物が誰であるのか判断するための基準となる特定の持 ...
3.イコノロジー(図像解釈学) Iconology
●パリスの審判 ルーベンス「パリスの審判」 この作品はバロック時代の代表的な画家ルーベンスの「パリスの審判」という作品です。この典拠はギリシャ神話にあります。女神エリスはある婚礼の宴に1人だけ招かれな ...
4.あとがき
以上でイコノグラフィーに関する説明は終わりです。いかがでしたしょうか?絵の見方は人それぞれ自由ですが、画家の生きた時代や考え方を知ることで現代の私達にはわからない様々なエピソードを読み取る事ができます ...
5.参考書籍の紹介
紹介した図像解釈を書くために参考にした文献を紹介します。他に図像学関係の書籍も紹介します。アフィリエイトを始めました。amazonさんを利用して購入することもできるようになったのでぜひご利用下さい。右 ...
聖ペテロ Peter ヨハネの子シモン(十二使徒とその象徴)
ミケランジェロ 「最後の審判」 システィナ礼拝堂壁画部分 聖ペテロは第一の使徒と言われます。同じく使徒であるアンデレの兄弟で、ガリラヤで漁師をしていました。アンデレと共に「人間を漁どる漁師」と呼ばれま ...
アンデレ Andrew
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 「聖アンデレ」 アンデレはペテロの兄弟でガリラヤの漁夫です。彼は南ロシアのスキュテイア、小アジア、ギリシアの各地に伝道旅行をし、説教をするかたわら多くの治療行為を行いまし ...
大ヤコブ ゼベダイの子ヤコブ James the Greater
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 「大ヤコブ」 大ヤコブはガリラヤの漁夫でヨハネの兄弟にあたります。少し髭をはやした中年の男として描かれる事が多い人物です。ヨハネと共にゼベダイという人物の息子です。ペテロ ...
ヨハネ ゼベダイの子ヨハネ John The Evangelist
ヨハネは大ヤコブの兄弟で、第4の福音書の著作者として伝統的に描かれますが、現代では別人とされています。最初にキリストに従った使徒の一人で、ペテロやヤコブと共にオリーブ山の祈りの時にもキリストと行動を共 ...
ピリポ Philip
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 「聖ピリポ」 ピリポはベツサイダの出身で、最初にキリストに従った弟子の一人です。短い髭をはやした中年の男性として描かれる事が多いです。絵画に描かれることは少ないようです。 ...
バルトロマイ Bartholomew
ミケランジェロ 「最後の審判・部分」 バルトロマイについては聖書ではほとんど語られません。ただ、アンデレに連れられてキリストと出会った時、彼は「はえぬきのイスラエル人」と呼ばれています。内容は聖人につ ...
トマス Thomas
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 「聖トマス」 トマスはディディモ(Didymos 双子)と呼ばれました。一般に若く髭がない人物として描かれます。トマスは非常に疑り深い人物でした。この事は「トマスの不信」 ...
マタイ Matthew
カラバッジョ 「聖マタイと天使」 マタイは使徒であると同時に福音書の第一の著者です。福音書記者としてのマタイのアトリビュートとして、「黙示録の生き物」の1つ、有有翼の人物があります。他にも書物、ペン、 ...
小ヤコブ アルパヨの子ヤコブ James the Less
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 「聖小ヤコブ」 ヤコブと呼ばれる使徒は二人いて、後に弟子入りした方のヤコブを小ヤコブと呼びます。アルパヨ(アルファイ)の子。小ヤコブはペテロによって「主の兄弟」と呼ばれ、 ...
タダイ ヤコブの子ユダ Thaddeus
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 「聖タダイ」 タダイは別名ユダと言われます。ユダと言うと裏切り者のイスカリオテのユダの方が有名です。区別するためこちらはタダイという名が一般的になります。キリストの死後、 ...